（写真は年に1回開催している全国大会の様子）
HSEセミナーは「本物の薬局・薬剤師」を考えるべく2010年１月にスタートしました。東日本大震災や新興感染症による中止もありましたが、本年で15年目150回の開催を超えることが出来ました。
薬局運営に関わる情報の他、医療・介護そして小売業の視点から様々な講師をお呼びしています。お呼びした講師は250名を超え、情報量は薬局業界ナンバーワンのセミナーとなっています。
第169回HSEセミナーのコンセプト
報酬改定の全容が明らかになる2月。改定内容を把握し6月からの準備を進める期間が始まります。今回のセミナーでは「改定」に特化し情報を発信していきます。
1講義目にはジワジワと課題が浮き彫りになってきている「医薬品流通」「薬価改定」へのアプローチです。調剤報酬改定のキーワード「小規模乱立」がここにも影を落としています。突如出てきた流通改善ガイドラインへの理解度への指摘。流改懇の構成員を務めるプロフェッショナルに現状を伺います。
2講義目には診療報酬改定です。「診療所と薬局の報酬を引き下げる」と主張する財務省。近年、診療所経営に対し厳しい指摘が続いています。目の前の医療機関経営はどう変わっていくのか、そして医療DXを受け入れるのか。薬局が押さえておきたい改定内容をお聞きます。
3講義目にはKaeより調剤報酬改定の解説、影響、対策についてお伝えします。報酬改定に対し絶対的自信を持つKaeより、最速理解に向けた情報提供をさせていただきます。
詳細
開催日：2026年2月27日(金) 13：00～17：00 / 28日(土) 10：00～12：00
※HSEセミナーは2日間開催のセミナーです。
場 所：ビジョンセンター田町 ４F 「404」
JR田町駅または地下鉄三田駅よりすぐ
費 用：50,000円(税別) (同一法人の場合、お二人目から25,000円)
※お申し込み後のキャンセルに伴う返金にはご対応できませんので、ご確認の上お申込みくださいませ。
講師紹介
第１講義
「医薬品流通問題に対するこれからの政策」(仮)
原 靖明 氏 (株式会社フィールド 代表取締役・流通改善懇談会構成員)
後発医薬品企業のGMP違反、コロナ禍による影響、製造コスト増と医薬品製造を取り巻く環境が変化しています。薬局経営にとって調剤技術料以外の他、薬価差益も大きな財源です。縮小する乖離率は価格交渉の厳しさを物語っています。下がり続ける薬価、増加し続ける製造コストに「売れば売るほど赤字になる」という声も聞こえています。下がり続ける薬価の要因の一つに「過度な薬価差益」も話題に挙げられています。流通改善のために作られたガイドラインの認知度は5割。この状況を改善させるために大きな見直しがあるのか。調剤報酬の視点からもこれから注目が集まります。
第２講義
「2026年度診療報酬改定の全体像～医療機関の動きと保険薬局への影響は？～」
流石 学 氏 (株式会社メデュアクト 代表取締役 薬剤師)
「病院の赤字は、診療所と薬局の技術料で補填」と主張する財務省。一方で過度な病床が医療費増加の要因と指摘をする維新の会。前回改定から医療機関を取り巻く環境が大きく変化をしています。医療政策に含まれるリフィル処方箋、電子処方箋(医療DX)、地域フォーミュラリは薬局の運営にも大きな影響を与えます。今回の診療報酬改定でどのような政策が盛り込まれるのか気になります。また医療法改正に「外来医療の開業抑制」ともとれる文言が追加。処方箋の流れてくる川上に大きな変化が起きようとしています。目の前の処方箋を維持するために、新たな在宅患者を獲得するために。医療機関の動向を理解することが、薬局戦略の重要な柱となります。
第３講義
「『患者のための』調剤報酬改定となるのか～内容を徹底分析～」
駒形 公大 氏 (株式会社Kaeマネジメント 代表取締役)
「小規模乱立」「非効率」と厚労省からも指摘された薬局業界。2035年に向けた薬局づくりが始まっています。患者のための薬局ビジョンも「ステージ２」に突入。それが「集約化と効率化」です。今回改定の内容はもちろん、そこから読み解くメッセージを理解し、影響と対応策を皆さんと考えたいと思います。報酬改定は報酬に対する正確な理解の他、取り組むための「意義」を理解することが重要です。だれよりも調剤報酬を読み込み、理解するからこそ、算定に向けた戦略・対応が見えてきます。報酬改定対応ナンバーワンの呼称に負けない情報提供をいたします。
