
HSEセミナーは「本物の薬局・薬剤師」を考えるべく2010年1月にスタートしました。東日本大震災や新興感染症による中止もありましたが、本年で15年目150回の開催を超えることが出来ました。
薬局運営に関わる情報の他、医療・介護そして小売業の視点から様々な講師をお呼びしています。お呼びした講師は250名を超え、情報量は薬局業界ナンバーワンのセミナーとなっています。
第166回(2025年11月)開催のコンセプト
次回報酬改定に向けた議論が進む中で11月のHSEセミナーでは改定のポイントとなるトピックスから講師をお呼びいたしました。出てきている情報から先手を取り対応を進めていくことが重要です。
1講義目には医療機関に求められる政策対応(医療DX・フォーミュラリー等)から、地域単位で進むプロトコル、そして薬薬連携について外来数3500人/日の病院薬剤部長をお呼びしました。気になる医療機関の状況について、リアルな現場の視点を聞いてみたいと思います。
2講義目は、認定介護福祉士として関連する高齢者施設等で減薬を実施。「616名の1日あたり減薬数804錠」を実現。介護の現場・視点から求められる「減薬」について聞いてみたいと思います。
3講義目には「OTC類似薬の保険給付見直し」から問われる「セルフメディケーションの在り方」についてです。欧米と比較される医療ですが、そもそもの医療制度や考え方、文化が異なります。今回はアメリカでの診療経験がある医師より、日米の医療制度の違い、考え方の違いについて学びたいと思います。
詳細
開催日:2025年11月14日(金) 13:00~17:00 / 15日(土) 10:00~12:00
※HSEセミナーは2日間開催のセミナーです。
場 所:ビジョンセンター田町 4F 「405」
JR田町駅または地下鉄三田駅よりすぐ
費 用:50,000円(税別) (同一法人の場合、お二人目から25,000円)
※お申し込み後のキャンセルに伴う返金にはご対応できませんので、ご確認の上お申込みくださいませ。
講師紹介
第1講義
「病院薬剤部から見る医療の変化と薬局との連携」(仮)
山田 成樹 氏 (学校法人藤田学園 藤田医科大学病院 薬剤部 部長)
医療DX、リフィル、フォーミュラリーと気になる用語がたくさん出てきますが、それらに対し医療機関の捉え方、現状について直接聞く機会はほとんどありません。多くはモデル事業者という「作られた回答」です。今回はそれらに対し、日本有数の入院・外来を対応する医療機関薬剤部長に「リアル」を聞いてみたいと思います。そのうえで、よりよい地域医療提供体制の構築に向けたプロトコルの取り組みや、教育体制の整備、連携体制の構築など医療機関視点から聞いてみたいと思います。制度や報酬になくても「もっと良い連携」はあるはずです。そのきっかけを探します。
第2講義
「616名の減薬を実現!介護職から見る減薬とは」(仮)
杉本 浩司 氏 (メディカル・ケア・サービス㈱ 品質向上推進部長)
“日本一かっこいい介護福祉士”として延べ1000回以上の講演を行う講師。同社は学研グループであり、多くの介護事業を展開。そこで行うのは「減薬」です。向精神薬を中心に「介護職の提案」で減薬を実践。なぜ介護職が減薬提案をするのか。ここに薬局として協同できる「考え」「リアル」があるのではないでしょうか。「減薬提案=薬剤師」という固定概念がありますが、「その薬、法等に必要なのか」は多職種の頭にあることなのかもしれません。より一層減薬への取り組みが求められる中、「薬剤師的視点」は忘れて、これまでの取り組みの軌跡を聞いてみます。
第3講義
「アメリカの医療制度とセルフメディケーション~日本との医療の違い~」(仮)
林 宏明 氏 (NTT東日本関東病院 国際診療科 医師)
日本の医療改革は欧米医療の輸入を進めているといえます。それが「リフィル処方箋」や「フォーミュラリ」です。そしていま「セルフメディケーション」に取り掛かろうとしています。欧米との比較は過去から続いていますが、根底となる制度や価値観が異なります。そして文化の違いへと繋がります。「日本の医療は好待遇」とする一方で、「過剰」という見方をする専門家もいます。いま議論されている内容は、医療費抑制という上辺での議論であり、その本質を踏まえた議論とは言えない状況にあります。今回は米国で医師の道をスタートし、現在は日本で診療を行う医師から、日本とアメリカの医療の大きな違いとその本質について聞いてみたいと思います。
お申込み
お申し込み後、担当者より御請求書を送付させていただきます。