【8月開催】第151回HSEセミナーのご案内※終了

(写真は年に1回開催している全国大会の様子)

 これから日本が迎える「超々高齢社会」「多死社会」に向けた医療システムの構築が求められています。一説では2040年の要介護者は900万人、認知症患者は700万人というデータも出ています。8月のHSEセミナーは「これから」に視線を向けて講師をお呼びいたしました。
 1講義目には「認知症」をテーマに認知症医療の権威であり日本認知症学会の理事を務める講師より、日本の現状とこれからを踏まえた薬局への期待を聞いてみます。
 2講義目には、薬局での管理栄養士の雇用が拡大する中、「算定できる報酬がない」という大きな課題が挙げられています。今回、厚生労働省で介護報酬を担当する「老健局」より講師をお呼びし、日本が進めている栄養政策と管理栄養士への期待についてお話を伺います。そして「薬局管理栄養士」の報酬算定は可能となるのか。その本質を伺います。
 3講義目には、薬剤師需給問題、薬学部過剰問題など教育に関するトピックスが上がってくる中、教育現場の視点から、「これからの薬剤師」についてお話を伺ってみたいと思います。

詳細

開催日:2024年8月23日(金) 13:00~17:00 / 24日(土) 10:00~12:00
    ※HSEセミナーは2日間開催のセミナーです。
場 所:ビジョンセンター田町 405
   JR田町駅または地下鉄三田駅よりすぐ

費 用:50,000円(税別) (同一法人の場合、お二人目から25,000円)
    ※お申し込み後のキャンセルに伴う返金にはご対応できませんので、ご確認の上お申込みくださいませ。

セミナーの案内はこちら(PDF)

第151回HSEセミナー

第1講義
「日本における認知症の現状とこれから~薬局への期待~」
岩田 淳 氏 (東京健康長寿医療センター 副院長/日本認知症学会 理事)

2024年1月に「認知症基本法」が施行され、認知症施策が本格化していきます。本年度改定では医療・介護同時改定ということもあり、何かしらの要求が薬局業界にも表れるのではと予想していた方も多かったと思いますが、認知症に関する報酬の設定は見送りとなっています。新薬や早期発見に向けた研究が進んでいますが、現時点で根本的な治療薬は開発されておらず、今後世界で高齢化が進む中で、認知症とどう向き合い対応していくのかが求められていきます。地域のゲートキーパーとして薬局に求められてくる機能も必然的に増えてきます。改めて認知症の現状と未来を把握し、薬局として何に取り組むことが出来るのかを考えていきます。

第2講義
「栄養政策と地域における管理栄養士への期待」
齋藤 陽子 氏 (厚生労働省老健局老人保健課 介護予防調整官)

本年度介護報酬改定の議題に上がった「薬局管理栄養士」の報酬算定ですが、議論の結果、時期尚早として従来通りの形に着地しました。薬局管理栄養士の雇用が拡大する中で、報酬算定は大きな課題として挙げられています。一方で地域における管理栄養士の期待は大きく、過去数回の改定において算定できる報酬は拡大しています。今回、介護報酬(栄養)を担当する厚生労働省担当官をお呼びし、国の進める栄養政策や管理栄養士への期待を直接聞いてみたいと思います。後半部分はディスカッション形式としてお互いに思う課題や現状などについて意見交換をしたいと思います。栄養関係に強みを持つ「Kae」だからこそ実現した特別企画となります。

※人事異動により増田利隆氏が消費者庁に異動したため、講師を変更しております。

第3講義
「6年生薬学教育と薬剤師への期待」
渡部 一宏 氏 (学校法人昭和薬科大学 理事長・教授)

薬学部が6年制に移行し約10年が経ちます。効果が見えてきた一方で課題も散見されています。行政における会議でも、薬学部の乱立や定員に関する問題、国家試験合格率などが議題として上がるようになってきました。これから迎える「超々高齢化社会」の中で、地域医療職・介護職の活躍が一層求められます。そのような現状に対し、教育現場から見る6年制薬剤師とこれからの未来についてどのように考えているのかを聞いてみたいと思います。またコアカリキュラムの変更を受けて、受け手となる企業も価値観を変えていく必要があるのではないでしょうか。

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