
HSEセミナーは「本物の薬局・薬剤師」を考えるべく2010年1月にスタートしました。東日本大震災や新興感染症による中止もありましたが、本年で15年目150回の開催を超えることが出来ました。
薬局運営に関わる情報の他、医療・介護そして小売業の視点から様々な講師をお呼びしています。お呼びした講師は250名を超え、情報量は薬局業界ナンバーワンのセミナーとなっています。
第165回(2025年10月)開催のコンセプト
いままでになく議論が進まない調剤報酬改定ですが、「これから」に向けた経営環境は大きく変化していきます。10月のHSEセミナーでは、その「変化」に着目し講師を選定しました。
1講義目にはこれからを担う「若者」についてです。いつも時代も「いまの若者は…」という課題があります。働くことに対する多様性や価値観の変化を感じずにはいられません。労働者の確保が難しくなる時代を迎えるにあたり、いまの「若者論」を専門家から聞いてみたいと思います。
2講義目には「零売」で注目を浴びた講師をお呼びしました。次期改定に向け「OTC類似薬の保険給付見直し」のテーマも気になります。薬剤師が活躍する未来のために、必要なことを聞いてみたいと思います。
3講義目には「報酬改定」についてです。論点が多く改定に向けた「噂」もチラホラと聞こえてきました。情報氾濫時代では多様な情報を整理・選択する力が求められます。本格的な議論となる年末に向け、一度情報を整理し、そのうえで改定の予想を考えてみたいと思います。
詳細
開催日:2025年10月17日(金) 13:00~17:00 / 18日(土) 10:00~12:00
※HSEセミナーは2日間開催のセミナーです。
場 所:ビジョンセンター田町 9F 「904」
JR田町駅または地下鉄三田駅よりすぐ
費 用:50,000円(税別) (同一法人の場合、お二人目から25,000円)
※お申し込み後のキャンセルに伴う返金にはご対応できませんので、ご確認の上お申込みくださいませ。
講師紹介
第1講義
「「若者の暮らしと新たな価値観・労働観」」
ボヴェ 啓吾 氏 (株式会社博報堂 若者研究所 代表)
20代を中心に「働き方」「価値観」の多様化が進んでいます。デジタルネイティブ世代であり、効率性やコスパ・タイパを重視するといわれるZ世代。「これまで」との違いから対応に苦慮する企業は多いように思います。とはいえ、事業の継続には人材が必要であり、成長できる環境を作ることが重要です。薬剤師の採用難が続く中で、「辞めない組織」を作ることが求められます。「従業員が強い時代」とも言われ、経営者にとって頭の痛くなる話が多い時代ですが、価値観を変えることでその悩みも解決できるのかも知りません。何はともあれ、時代の変化を知らなければいけません。
第2講義
「OTC類似薬と零売規制の現状と課題」
成瀬 道紀 氏 (株式会社日本総合研究所 調査部 主任研究員)
今年のトピックスである「零売」、「OTC医薬品・類似薬の見直し」に対し、もっとも声を挙げた薬剤師はこの講師ではないでしょうか。その背景にはどのような思いがあったのでしょうか。近年露見しているのが「制度疲労」です。多様化・複雑化する制度に元となる法律がついてこれていない現状があります。また国の求める社会保障費抑制に対し、保険医療とセルフメディケーションというダブルスタンダード。さらには「零売」の対象となる「処方箋以外の医薬品」という曖昧な位置づけと見直さなければいけないシステムがあります。その大きな見直し(改革)に薬剤師が必要であると主張する講師。その改革に必要な薬剤師の行動について聞いてみたいと思います。
第3講義
「エッセンシャル思考で考える調剤報酬改定対応」
駒形 公大 氏 (株式会社Kaeマネジメント 代表取締役)
報酬改定、薬機法改正、OTC類似薬、後発医薬品そして医療DXと論点が山ほどある2026年度改定ですが、それだけに改定に向けた予想が難しくなります。調剤報酬への指摘は毎回多く、評価よりも適正化(減算)に関する要求が多いのが事実です。いまだ増加する薬局数から、調剤は潤っていると指摘する関係者もいます。そんなトピックスの多い改定ですが、溢れる情報を整理し対応策を考えていく必要があります。調剤報酬改定の専門家として情報収集・分析に絶対的自信を持つKaeが、情報の交通整理と、クローズだからこそ話せる改定予想をお伝えしたいと思います。
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